いつも作り手の喜びや幸せのために。心意気で米沢から未来を切り拓く挑戦

社員インタビュー いつも作り手の喜びや幸せのために。心意気で米沢から未来を切り拓く挑戦
社員インタビュー いつも作り手の喜びや幸せのために。心意気で米沢から未来を切り拓く挑戦

ブランディングディレクター
沼澤 静江/2000年 新卒入社

山形県米沢市出身。高校卒業後に川島印刷に入社し、グラフィックデザイナーとして約20年のキャリアを積みました。2022年にブランディングディレクターに着任。クライアントのブランド開発に取り組む一方で、自社の新規事業「自力本願の地 米沢」プロジェクトの立ち上げや推進にも力を入れています。


入社の決め手

高校時代、私は吹奏楽部に所属していました。当時、定期演奏会のポスター制作を川島印刷に依頼していて、担当の営業の方が学校に来て、先生と何度もポスターの打ち合わせをしている姿を見ていました。その様子を見て、「印刷会社ってこんな仕事をするんだ。ちょっと楽しそうだな」と感じたのが、最初に印刷業界に興味を持ったきっかけです。

高校3年生になり進路を選ぶ際、先生からの勧めもあって川島印刷への応募を決めました。実はそのとき、求人票を見間違えて印刷オペレーターの募集に応募してしまったんです(笑)。ですが、国語の成績が良かったことが評価に繋がり、「入ってみないか?」と声をかけられ、臨時で制作部門に配属されることになりました。

仕事とやりがい

入社当初はデザインチームに配属されました。デザインソフトの使い方もわからず、先輩の仕事を見ながら見様見真似で覚える毎日でした。当時はチラシの依頼が多く、クライアントと直接やり取りしながら、スピードを上げてひたすら制作を続けていました。20代前半くらいで、先輩の退社などをきっかけにチームリーダーを任され、大きな案件も引き継ぐことになりました。

そんな中、転機となったのは「米沢上杉まつり」のポスターやパンフレットの制作です。自分がデザインしたポスターが街中に貼られていたり、県外の方がパンフレットを持って歩いている姿を見たときに、すごく感動したんです。自分がやってきた仕事が人に喜んでもらえる仕事だったと気づき、この経験が、自分の仕事に対する思いを変えるきっかけになりました。

翌年からは素材が足りないと感じたときには自らカメラを持って撮影に出向くこともありました。自分が見た上杉まつりの世界をデザインしたいと思い、撮影した写真を使って戦国バトルというコンセプトでデザインしたところ、クライアントにすごく喜んでいただけました。その喜ぶ姿を見て、自分自身も嬉しい気持ちになる‥それをずっと繰り返しながら10年ほどデザインを担当しました。今は後輩に引き継いでいますが、この仕事は今でも当社にとって大切な案件のひとつです。

仕事とやりがい

私の場合は仕事とプライベートの境目があまりハッキリしていなくて、地域のお祭りや案件で関わったクライアントのイベントにはできる限り顔を出すようにしています。喜んでもらうには結果を出すしかない。現場に行かないとわからないことがたくさんあるから、自分の目で確かめたくなるんです。仕事として販促ツールを作る以上、ご要望にお応えできなかったら申し訳ないですし、たくさんの案件やリーダー経験を通して芽生えた責任なんだと思います。喜んでもらいたいから、自分で動く。現場に足を運ぶ。そうしてたくさんのクライアントと関係を築いてきました。

今は新たな取り組み「自力本願の地 米沢」プロジェクトの推進を担当しています。このプロジェクトで困ったときにすぐ協力してくれる方や、「何かあったらお互いに助け合いましょう」と声をかけてくださる方の多くは、若い頃に鍛えてくださったクライアントの皆さんです。

デザイナー時代から、デザインをしたいというよりも、喜んでもらいたいという想いで仕事をしてきました。それを一番実感できている今が、これまでのキャリアの中で一番やりがいを感じます。プロジェクトは、自分たちが発案して動いているので大変なこともたくさんありますが、周りからの評価やメディアの露出が増えてきて、実績が出始めている実感があります。

プロジェクトを通して米沢について深く知るうちに、「米沢から日本が変わるかもしれない」という思いが芽生えました。米沢藩第九代藩主・上杉鷹山公の「なさねば成らぬ」という精神を伝えることで、米沢が豊かになり、ひいては日本全体が豊かになる可能性を強く感じています。

仕事とやりがい

今チャレンジしていること

今チャレンジしていること

今は、企業向け研修ツアーの造成や、米沢を代表するお土産品の開発に取り組んでいます。これまでのデザイン経験や上杉まつりなど、観光に関わる仕事をしてきたことが大いに活きていると感じます。ただ、それだけにとどまらず、もっとデザインや印刷の枠を超えて、地域づくりそのものに深く関わっていきたいと思っています。

最近は、いろいろな方から「一緒にやってみない?」と声をかけていただけるようになったり、東京のイベント出展をきっかけに、移住の話に発展したこともありました。こういったご縁を大切にしながら、米沢をさらに良くしていく流れを加速させたいと考えています。

2022年にスタートした新事業も、もうすぐ3年目になります。たくさんの方の協力もあり、これまでにないスピードで事業が進み、新しい人たちとの出会いも次々と生まれました。このまま続けていけば、10年後には、会社も米沢も大きく変わっていると信じています。

会社の好きなところ

会社の好きなところ

チャレンジしやすい環境があるところです。最近は若い社員も増えてきました。「こうしなさい」と押し付けられるのではなく、「自分はこう思うんだ」と意見やアイディアが出てきたときに、その感性を認めてもらえます。社長も社員のやりたいことを尊重してくれますし、会社や地域のためになることをアイディアだけで終わらせず、実行に移すことも後押ししてくれます。「チャレンジしても良いよ」っていう入口があるのはありがたいです。

あとは、みんな人が良いです。何かあると協力してくれますし、新規事業の取り組みについても「どうだった?」と一緒に結果を気にしてくれるんです。一人ひとり個性があるし、仕事をするうえで価値観が違いうまくいかないこともありますが、協力し合える関係を築きやすいところが、この会社の良さだと思います。

私の心意気

『相手の喜びや幸せは、自分の喜びであり幸せ』

自分ひとりだけが幸せになるのではなく、相手が幸せだから自分も嬉しい。それが私の原動力になっています。だから、誰かが困っていたら、ひとつでも自分にできることはないかと探すし、「絶対に良くなるはずだ」と諦められないんです。相手が幸せになるならとことん頑張るし、良くなるのを待っているんじゃなくて自分で行動すること。それが私の心意気です。